最近、駅ビルや百貨店などのトイレでアロマの導入が増えてきている。そうした中、元祖とも言えるのが、エキナカ商業施設「ecute(エキュート)」のトイレ。
2005年、大宮に誕生したecuteは、これまでの駅のイメージを一新した。フロアは明るく、照明やBGMも、まるで駅の中とは思えない空間。内装にもこだわった女性用のトイレはアロマが漂い、ゆっくりと化粧直しをしている女性も多い。
今回、ecuteを開発・運営しているJR東日本ステーションリテイリング営業部の柏木さんにお話を伺った。
「ecuteの開発は、これまでの駅にない全く新しい試み、駅を変えよう、と何もないところからのスタートでした。これまでの駅の常識は、必要な機能だけが優先されていました。駅の使用は男性が多いので、施設のほとんどは男性目線で作られていました。そこを、ちょっと女性目線に変え、機能を超えて、快適で利用したくなる場所を目指したのです。」
「その中で、トイレに関しては特にこだわりたいと考えました。駅のトイレというと、ちょっと行くの我慢しよう、とか、常に避けられる存在であると思います。そこを何とか変えたい、というのが、まずはみんなの思いでした。
内装にこだわり、機能だけでなくデザインも重視。パウダールームも充実させました。そうしたこだわりの中で、BGM、アロマも取り入れては、という意見があがり、まずは女性用のトイレにアロマを入れてみるところからスタートしたのです。」
「もちろんマイナスの意見もありました。芳香剤のイメージがあるからでしょうか。トイレに香りなんて。嫌いな人もいるのでは?と。そういうこともあり、まずは1ヶ所、と始めたわけですが。」
結果的にそれが好評で、男性用にも導入。品川、立川にはオープン段階から男女共に心地よい香りが漂っている。
「お客さまからの評判も良く、良いお声のメール、何通もいただいてますよ。例えば、、『駅のトイレかぁ、とあきらめて仕方なく行ったら・・驚きました!アロマの香りが漂っているなんて。』『アロマのおかげで待ち時間も苦痛なく過ごせました。』『素晴らしい、ecuteのお手洗い!』やっぱり駅という場所柄、使用する方が多いから声も多いのでしょうが、それだけではないようです。ecuteができたから通勤ルートを変えました、という方もいらっしゃるんです。それはもう嬉しいですね。」
使用するアロマは季節感も考慮し、毎月変更している。また、ecuteオリジナルの香りもある。
「ecuteのイメージ、気持ちよさや楽しさを追求するパウダールームを彩る香りを、大宮オープンの際から使用しています。3ヶ月ごとにその香りを使用しているのですが、こちらが大変好評なんです。必ず『いい香り!』と声が挙がります。『この香りを買いたい』ともよく言われるんですよ。」
開発からの情熱と想いが、ecuteを創り上げ、人々に心地よさと驚きを与えているようだ。
「『ecuteのある街に住みたい』そう言って頂けるようになることが私たちの目標です。開発して終わり、ではありません。ハートフルステーションというコンセプトで、お客様に常に楽しさと快適さを感じていただけるような駅づくりを続けていきます!」
<取材協力>
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