Rinn京都

いにしえの京の風情を再現した宿
日本らしさのある香りが記憶に残る滞在を演出

導入場所:町家、ホテルエントランス
導入地域:京都
VOICE ORIGINAL OEM

VOICE お客さまの声

「Rinn」は、京都で町家造りの宿を展開するホテルブランド。一棟貸しの町家タイプと、スタイリッシュな京町家テイストのホテルタイプを運営しています。
美しく使い勝手のよい町家の宿で、日本文化の真の美しさに触れていただきたい、そんな想いが込められている宿です。
ホテルの運営やサービスづくりを手掛ける、株式会社レアルの反保社長にお話をお伺いしました。


―アロマ導入のきっかけについて教えてください。

「香り導入のきっかけは、グループ企業である宿泊主体型のシティリゾートホテル「センチュリーマリーナ函館」における成功体験が大きかったと思います。
函館にあるプライベートクルージングを楽しむような非日常空間を演出する「センチュリーマリーナ函館」は、海をテーマにしたオリジナルの香りで演出を行い、アロマオイルやディフューザーの販売も行っています。中でも、香りの体験として人気なのが、お好みのアロマオイルを体感しながらお客様自身が選び、お部屋に持ち帰りお楽しみいただける「アロマバー」サービス。現在も貸出開始の夕方の時間には列ができるほどです。宿泊者のおよそ15%程度がアロマバーを利用しており、いい評価を多くいただいています。
函館の導入後の反応を見て、今回「Rinn」での演出を決定しました。香りによるブランディングは、近隣施設との差別化を図れるものであると感じています。」

函館で提供する香りの体験は、まさに「香りでホテルでの滞在を記憶する」というところに対応しており、同時に自分のお部屋に持ち帰って、よりパーソナルに好みのアロマを楽しめるという要望にも応えています。ホテルの口コミランキングの中でも、「アロマ」「アロマバー」にかかわるワードは、好意的なコメントとして、ベスト5にはいってくるほど、宿泊者からの反応がいいということです。

―「Rinn」で展開するホテル、京町家について教えてください。

「私どもは、町家のオーナーさんから譲り受けた建物や、自らの開発により、現在18棟以上のホテルと48棟以上の町家、総部屋数で339室以上を運営しています。(2023.10.31現在)ホテルと一棟貸しが存在し、それらが京都の町のなかに分散しているという、宿泊施設の形態としては、あまりないかたちでの運営となっていますが、町家もホテルも、京都の町の中に自然に溶け込んでいます。
京町家の魅力は、京都に都が遷された平安時代から蓄積されたもので、京都の町では、その文化遺産である京町家を保存、継承しようという動きがあります。私たちも古き良き京都を残していくための活動として、取り組んでいます。」

―どのような香りでの演出をイメージされていましたか。

「当初は、香りも町家とホテルタイプと、香りを分けようかという意見も出ていましたが、ブランドとしての統一感をもたせるために、オリジナルの香りはひとつだけ作ることになりました。
現在、京都については、海外のお客様のご利用が全体の8割を占めていますので、海外のお客様にとっても、落着きを感じ、心地よいと思っていただける香りであることが重要でした。
日本や京都らしさの表現というと、どうしてもお香を使ったり、お香のような香りにしたりというイメージがありますが、今回はそうではない、他にはないような香りで、日本らしさを表現できないかということを香り制作で要望しました。」

「Rinn」オリジナルアロマは、上質さを感じさせる、凛とした印象が特徴的なウッディーハーブの香り。これまで紡がれてきた歴史と、これからも紡ぎ続いていく未来の京都をイメージして作られた香りです。
高野山に生息する神聖な木である高野槇をはじめ、パチュリ、シダーウッド、フランキンセンス、など日本を感じさせるような和の素材を使い、落ち着きをもたらす香りとなっています。グリーン調で荘厳な雰囲気を醸し出す高野槇の香りがアクセントとなり、「和」「日本」「京都」というワードだけでは表現できない個性をもたらしています。


「お客様には、いい香りだけど、「日本にあまりない香り」「これまであまり嗅いだことない香り」と言っていただくことも多く、海外の方にも評価をいただいています。
京都を訪れる旅行者は、京都で連泊される方も多く、色々な「Rinn」の宿泊施設を回っているお客様もいらっしゃいますが、香りの演出に気づき、「どの施設でも同じ香りがする」という声や、「いい香りがする」「落ち着いた印象」など、いいお声をいただいています。
施設の外観は京都の街並みに沿わせているが、施設によって内観はそれぞれです。お香のように直接的ではなく、和のエッセンスを感じさせる香りを使うのが、空間演出として、合っていると感じています。」

―香りの演出について教えてください。

「ホテルでは、ディフューザーを使ってエントランスロビーにしっかりと香りを広げていますが、町家については、スティックタイプのディフューザーで演出をしています。
内装にあわせて、器は陶器や磁器など、アンティークの花瓶や一輪挿し、徳利などを探してきて、アロマディフューザーの容器として使っています。そこにオリジナルのアロマオイルとスティックを数本挿すことで、ふんわりと香りを広げています。
建物や部屋によって、玄関のサイズ感も、造りも異なるため、香りの広がりの調整については、これからどのような工夫ができるか、検討していきたいと思います。」

「今後、町家の演出に使っているスティックディフューザーは、ガラス製の容器で「Rinn」オリジナルグッズとして商品販売をおこなう予定です。国内外のお客様にお土産として、ここで体験した香りを旅の思い出とともに、持ち帰っていただければと思っています。」

旅館や町家など、和の空間にはお香があう、という固定概念を外し、その場に適した設えを行うことで、他にはない差別化をおこなっている「Rinn」の空間づくり。
その想いは、それぞれの町家に置かれている、様々な色や形の器に象徴されているかもしれないと感じました。その空間のためだけに選び、設えられた香り演出に、訪れるお客様は、日本らしいおもてなしの精神を感じることと思います。

(2023/10取材)

  • 株式会社レアル
    〒604-0835 京都市中京区御池通間之町東入高宮町206 御池ビル5階
    TEL 075-254-7508
    https://rinn-kyomachi.com

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