スイングラボ

描くのは無限の可能性。
子どもにも安心の、天然アロマが香る教室

導入場所:エントランス
導入地域:東京
VOICE

VOICE お客さまの声

スイングラボは、子どもを対象としたアートやプログラミングの教室です。作品づくりを通して「自分で考え、生み出す力」を育てる場を目指し、2018年7月にオープン。施設や香り演出について、教室を運営する株式会社スイングアカデミア 取締役の早坂さまと、空間デザインを手がけられた株式会社tonoの小野さまにお話を伺いました。

─スイングラボはどのような施設ですか
早坂さま:「スイングラボは、子どもたちにアートやプログラミングを教える教室として、7月にオープンしました。これまでも港区にある幼児教室では絵画を教えていたのですが、小学校の受験対策に特化した施設ですので、未就学の生徒が対象となっています。小学生は芸術的感性をもっと伸ばしていける時期なのに、教える場がなくなってしまうことをもったいないと感じたことが、スイングラボ開校のきっかけです。
私は、感性こそこれからの世界を引っ張っていくリーダーに必要な要素だと考えています。この教室で、次世代を担う子どもたちの可能性を育てていきたいと考えています。」

スイングラボでは小学生を中心に、未就学児や中学生の生徒さんを対象にした授業を展開。授業は大きく分けて3つのコースに分かれています。アートのテクニックを使いながら創造力を養うコース、油絵やデッサンなどアートの技術を学ぶコース。そしてプログラミングのコースです。コースによって使用する教材は様々ですが、どの授業も一貫した想いのもとに作り上げられています。

早坂さま:「授業では、はじめに観察する時間や基本を教える時間を設け、学びを深めてから作品づくりに入ります。この年齢の子はここまでの技法しか使えない、と決めつけるのではなく、すこし難易度が高いと思われるような技法も積極的に紹介しています。側で作業工程を見守ったり、子どもたちが使っても危なくないように道具を作り変えたりと教師がしっかりサポートすることで、親御さんもびっくりされるくらい表現の幅が広がっていきます。
子どもたちそれぞれができる最大限のことを引き出していくために、いかに先入観や常識にとらわれずにいられるか、教師たちも考え続けています。」

実際に生徒さんの作品を見せていただきましたが、そのどれもが色彩にあふれ、今にも動き出しそうな躍動感に満ちていました。小学生の作品とは思えない、とおもわず口にしてしまいましたが、先生方の授業への熱意を伺うと納得がいきます。
教室を見渡すと、子どもの背丈ほどの小さな扉や、様々な模様のガラス窓がいくつも並んだ壁が目に入ります。学校や塾からイメージされる無機質な教室にはない、わくわくするような空間です。

─施設の空間づくりのこだわりを教えてください
小野さま:「表現したいものを育てていくためには、子どもたち自身が物事を発想し、どうしてなのか?と問いをもつことが大切です。そこで、『問いのうまれる場所』をメインコンセプトに設定しました。
ですが、このコンセプトを空間で表現するのは難しかった。いくつも案を考えましたが、大人である自分の考えを押し付けているのではないか?という疑問がうまれ、コンセプトとうまく結びつかなかったんです。そこで思い当たったのが、デザイン自体に問いをもたせるということでした。そこから、今まで考えずに決めていたことひとつひとつに疑問をもっていくことで、自然と空間が形になっていきました。」

「たとえば、壁もそのひとつ。壁といえば『まっすぐで、空間と空間を隔てるもの』と思いがちですが、それは大人の都合や常識の押し付けにすぎないのではないかと考えました。なんで壁はまっすぐなの?本当は壁も空間のひとつなのでは?という想像力をまずは私たち大人がもつことで、カーブした壁や、共有スペースと教室をわける”壁の中”に存在する小さなスペースがうまれました。このスペースは、子どもたちが授業の時間まで宿題をしたり本を読んだりして、自由に過ごせる場所になっています。奥行きもあり、梯子をのぼって高いところまでいけますが、かならず穴や小さな隙間があいていて、行き止まりはありません。つながっていく世界を想像できるような空間になっています。」

早坂さま:「先入観や常識から離れて問いを研ぎ澄ませていった結果、どうしてこうなっているの?という問いは、あらゆるところに散りばめられています。それぞれに込められた意味を私たちから説明することはしないのですが、さっそく子どもたちからはなんで壁に穴があいているの?どうして窓が丸いの?といくつも疑問が飛び出しています。
授業でも、先入観にとらわれずに子どもたちの可能性をのばしていくことを大切にしていますが、そのためにはまず大人たちがクリエイティブになることが必要でした。なにもなかったところから、空間づくりに導かれてステップを踏んでいくことができました。

─アロマを導入して、印象はいかがですか
早坂さま:「美術道具のにおいを軽減したいと思ったことがアロマ導入のきっかけでしたが、香りのもつ機能以上に、ブランディングとしての価値に効果を感じています。
香りの演出をしているホテルに訪れると私は落ち着きを感じるのですが、ここでも同じように感じています。いつも同じ香りがすることで、施設内に入った時にほっと安心できます。スタッフにとっても、香りがあることが気持ちを切り替えるスイッチになっているようです。機器もシンプルなデザインで空間によく馴染んでいるので、好評をいただいています。」

「教室内はものを生み出す場なので、白いキャンバスをイメージしたシンプルなつくりにしています。作品づくりはときに数時間にも及ぶので、子どもたちが長い時間過ごす場所として、壁は漆喰、カーテンは絹と、使う素材にはこだわりました。
空気も室内をつくりあげる素材。導入した香りは、植物から採られた天然のエッセンシャルオイルですので、安心して室内に広げることができます。香りは、集中をさまたげず主張しすぎない、シンプルなものを選びましたが、この施設のコンセプトにもしっかりマッチしていると感じています。こうして、さまざまな素材を組み合わせていくことで自然の中にいるような心地よい空間になり、親御さんに対しても自信をもってお伝えすることができています。
今後は、季節にあわせて香りを変えることも考えています。香りの変化をきっかけに、子どもたちの中にあたらしい問いが生まれるのでは、と期待しています。」

常識にとらわれないクリエイティブな発想によって、施設全体が作り上げられたスイングラボ。細部にまでこだわりが光る、心地よい刺激にあふれた空間でした。
スイングラボで学ぶ子どもたちも、いずれは社会に出て行きます。作品を見ていると、今度は大人になった子どもたちが常識に疑問を打ち立て、新しい価値感で世の中を彩る姿が目に浮かぶようです。スイングラボから広がっていく無限の可能性に、今から期待が高まります。
(2018/7取材)

  • <取材協力>
    スイングラボ
    東京都港区南麻布4-2-34 天現寺スクエア6階-A
    TEL: 03-6721-6026
    https://www.swinglab.jp/

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