WELLCO

VOICE　お客さまの声

大阪梅田ツインタワーズ・サウス内にあるWELLCOは、オフィスビルに入居する企業のワーカーのためにある共用スペースです。運営を手掛ける、阪急阪神ビルマネジメント株式会社の森さん・近藤さん・佐藤さんにお話しを伺いました。

─WELLCOのサービスやコンセプトについて教えてください。

WELLCOは、大阪の中心・梅田に2022年に誕生したオフィスビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」内にある、ワーカー様専用フロアです。オフィスビルでは「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」そして「ウェルビーイングを実感」という3つのコンセプトを掲げています。WELLCOはコンセプトを体現する施設として、ワーカー様の創造性豊かな仕事と多様な働き方をサポートしています。

「WELLCO」という名称は、「よく学び・よく遊び・よく働く」「ウェルビーイング」の「WELL」と、「コミュニケーション」「コラボレーション」の「CO」を組み合わせた造語です。前者については、ワークスペースはもちろん、ラウンジやフィットネス、仮眠室などの多様な設備を備えることでワーカー様の快適な一日をサポートする施設であることから、後者については、ワーカー様同士がカフェスペースで一緒に昼食を食べたり、毎月開催しているイベントに参加したりすることで、新たな交流が生まれていく施設であることから名付けました。
WELLCOではダイニングでのランチ提供だけでなく、階下にある百貨店のお弁当の販売も行っています。コンビニエンスストアも併設されており、お弁当の持ち込みも可能です。これまでのオフィスでは外食する人とお弁当の人とでランチの時間を共有することができませんでしたが、ここでは食事の仕方が異なる方が集まり、ともに過ごすことができます。

─空間のこだわりについて教えてください。

外観のコンセプトである「梅田木立」からインスピレーションを得た、ぬくもりを感じる内装デザインが特徴です。木漏れ日を思わせる柄のカーペットやウッド調のインテリアを採用したり、憩いの場である屋上庭園には沢山のグリーンを植えたりしています。屋内のグリーンもすべて本物で、毎日手入れをしています。照明も人間の身体のリズムに沿うように、太陽の動きに合わせて色味や明るさが変化するようになっています。

─香りを導入したきっかけについて教えてください。

五感にこだわった空間づくりをしていくなかで、グリーンや照明、音楽などは取り入れてきましたが、よりワーカー様が快適にWELLCOで過ごしていただくために何ができるかを考え、嗅覚に対するアプローチが効果的ということを知り、香りの演出を検討するようになりました。香りについて調べていくなかで、嗅覚は記憶に働きかける影響度が視覚に次いで2番目に大きいと言われていることを知りました。施設のブランディングとしても香りの必要性を強く感じ、WELLCOオリジナルの香りの制作をご依頼しました。

WELLCOのオリジナルアロマは、その場で過ごす人の心がそっとほぐれていくような、柔らかな香りに仕上がりました。ラベンダーやヒノキリーフなどの心身を落ち着かせる香りをブレンドした、やさしいハーバルウッドの香りです。

─実際に香りを導入されていかがでしたか？

大好評です。ワーカー様からは、香りの演出を始めてすぐに「いい香りになりましたね」「この香りは何ですか？」といったお言葉が何件もあったとコンシェルジュから聞いています。オフィスビルの内覧に来る方も7～8割くらいの割合で、エレベーターの扉が開いた瞬間に「このフロアはいい香りがするね」と言ってくださいます。
オフィスビルという性質上、様々な業種の方が利用される施設ではありますが、なるべく万人に受け入れられる香りになるように大変考えて香りをデザインしていただいたことが、こうして良いお声に繋がっていると感じています。

─今後、香りを通じてやってみたいことはありますか？

まずは今作成を進めている、WELLCOのオリジナルアロマとディフューザーをセットにしたノベルティの配布です。契約を検討されている企業様や、すでに入居されているワーカー様にお配りすることで、まずは香りに対して愛着を持っていただければと思っています。いずれは「なんだか良い香りがして気持ちが落ち着くな」と思ったら阪急阪神のオフィスだった、というように、弊社が手掛けるオフィスビル全体にまで広がったらブランディングとしても面白いです。
天然アロマについて学びながら自分でも好きな香りをブレンドできるようなワークショップ型イベントの開催も良いと思います。イベントは毎月3回程開催していて、ワーカー様同士の交流の場として大変ご好評をいただいています。WELLCOのオリジナルアロマにもより興味を持っていただけると思いますし、参加者にも満足していただけると思います。

時代の変化とともに、私たちの働き方にも新しい流れが生まれています。その日の気分やスケジュールに合わせて働き方を多様に変化させながら、新たな出会いとコミュニケーションで化学反応を起こしていく。そんなしなやかな働き方には、自身がウェルビーイングな状態であることが欠かせません。一人ひとりが快適に働くことができ、愛着をもてる空間であること。香りもそのきっかけの一つになれば嬉しく思います。
（2023/3取材）